ミシンって何時頃発明されたの?だいたいミシンって何語なの?

今では流石に一家に1台とは行かなくなったミシンですが、それこそ少し前までは生活の必需品でした。誰かの家に遊びに行ったら、そこにもうちと同じミシンが、お揃いだなどとはしゃいだ人もいたでしょう。そんなミシンですが、ではこれどこから来た機械でどうしてこんな名前なのと聞かれたら、ちょっと答えに詰まってしまいますね。



こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。




日本ではミシニと呼ばれる機械だけど

日本ではミシンという名前が定着していますが、外来語であること少なくとも元は外国の言葉であることは、明らかですね。カステラとかズボンとか、ワイシャツとかと同じように、どこかの言葉が元になっているのでしょうか。英語ではミシンは、sewing machineとなります。名前もそのまま、直訳すれば縫う機械です。何ともシンプルですね。このsewing machineの発音で、マシンの部分がミシンに聞こえてそのまま名称になったと言う説が一般的です。英語発音の聞き取り間違いと言うか、発音がそう聞こえてそのままということは、ワイシャツに通じますね。あれも、white shirt の聞き取り間違いから来た日本語名称です。ホワイトがワイ、に聞こえたんですね。まあ日本における外来語には、よくあることなのでそれほど珍しいことでもなく、またなるほどとうなずける範囲内でもありますね。



こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。




元々のミシンの歴史はどうなの

今知られているところでは、第一号のミシンは英国で作られたものです。トーマス・セントと言う家具製造車によって18世紀末に制作されたそうですが、特許まで取ったにもかかわらずなぜかお蔵入りになってしまいました。なにかの手違いがあったとも言います。その後製造業のニュートン・ウィルソンによって復元され19世紀にこのミシンはやっと日の目を浴びました。がしかしその時にはすでに、他のミシンが世に出回っていたと言いますから、気の毒というか人間の考えることは同じと言うか、気の毒ながら笑ってしまうしかありません。19世紀に入ると各国で多くのミシンが登場してきます。ヨーロッパから始まったミシンの歴史ですが、この頃になるとアメリカでも新しいミシンが発達してきます。とにかくアメリカ、こういった便利な道具をせっせと磨くのは、お家芸と言っていいかもしれません。シンガーが製造販売権を勝ち取って、19世紀なかばには第一号のシンガーミシンを製造、特許を取ってブランドとしてのスタートを切ります。19世紀にミシンはあっという間に世界に広がっていったわけです。特に軍服などの需要の大きかった時期ですから、大量生産するという目的もあり、ミシンは好調な売れ行きを示したと言います。

日本にも来ましたミシン

それやこれやで、日本にもミシンが伝わってきました。

まずは献上品として

あの有名な黒船の来航、あの時に将軍に献上された品物の中にミシンがあったとされています。確かに時はちょうど19世紀の半ばを過ぎたあたり、アメリカでもシンガーが特許を取った後です。ミシンはまだ一応貴重品で、献上に値する品物だということですね。となると、日本で最初にミシンを使ったのは、かの天璋院篤姫ではないかという推測もできますね。当の本人が使ったのか、それとも側付きの女中衆が使ったのかは流石にわかりませんが、江戸城大奥でミシンがと思うと何気に不思議なような気もします。打掛姿でのミシンというのは、ミスマッチなのかそれともと想像すると楽しくなりませんか。

民間からも入ってきていた

民間というのもなんですが、こちらはあのジョン万次郎が持ち帰ってきたと言うミシンです。献上品よりは数年遅れてのことですが、あの漂流してアメリカの捕鯨船に助けられたというジョン万次郎が、持ち帰った品物の1つがミシンだったのです。波乱万丈の人生を送ったジョン万次郎ですが、こうした身近な品をアメリカから持ち帰ってくれたという点で、何気に親近感を感じたりもしますね。

その後のミシンの進化と活躍

その後20世紀の半ばまでは足踏みミシン、電気を使わないつまり家電品ではないミシンが中心でした。しかしその後電気を使った電動ミシンの登場から、あっという間にコンピューター制御のミシンまで進化していくのです。足踏みの、人力タイプのミシンの場合、基本的に直線縫いだけだったのが、電気を使ってのミシンになっってからは多種多様の縫い方も可能になりました。面倒なボタン穴かがりも、裾のかがり縫いも、刺繍まで可能なミシンが生まれてきたのです。しかも今ではコンピューターが最適な状態での使用をリードしてくれますから、完全な初心者にも簡単に使えるおすすめの品が多くなりました。最初は本当に、手縫いよりも早く出来る、それだけのミシンだったのが、生まれてから200年程度ででそこまで進化したのです。今では一家に1台とは行かなくなったミシンですが、この歴史を見てみるとちょっと手元においてみたくなりませんか。

まとめ

ミシンの歴史と追うのは、見てみるとあまりに早い発達に驚いてしまいますね。しかも19世紀に、すごい勢いで各国で新しいミシンが発明されていたのですから、いかに期待されていた機械なのかもよくわかります。こうした初期のミシンのお陰で、今の便利なミシンにまでこれだけの時間の中で発達してきたのは、本当にすごいものだと思いませんか。