家でちょっと縫い物を、それには必須のミシン! どう選ぶのが失敗しないコツ?
今では家で縫い物をすると言う人も少なくなった、と言われます。
しかし未だに根強く、手作りの洋服やバッグなどにこだわりを持った人は少なくありません。
こう言ってはなんですが、ミシンが毎年新しい製品が出ているのが、その証拠ですね。
ミシン購入のキッカケというのは様々ですが、用途は同じく手作りの身の回り品を制作するということです。
こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。
ミシンは電気で動く物は今の常識
今では足踏み式の、昔ながらの人力で動かすミシンはそれこそ見かけなくなりました。
時々、昭和の暮らしなどの特集で見ることがあると思います。
足で踏むのを動力にしてベルトを回し、針を動かして縫うスタイルです。
原始的だと今の人は言うかもしれませんが、これが結構使い勝手のいいものだったのです。
直線縫いしか出来ない代わりに、何しろ丈夫でした。
電気を使用していないので、停電でも動かすことが出来ました。
足の踏みの加減でスピード調節できるので、初心者は恐る恐るゆっくり縫うことも出来ました。
どこか引っかかっても、ちょっとねじ回しで分解すれば、簡単に直ったものです。
シンプルなものなので、逆に面倒もなく直線だけで縫い物を助けてくれる製品だったのです。
ちなみにこの人力での足踏みミシン、今でも愛好者はいます。
ベテランのミシンユーザーだからこそ、手放せない人も多いようです。
ちょっと探すとネットショップなどで、替えの部品もまだ販売されています。
隠れた人気がありますので、これもまた購入希望リストの1つに入れるのもいいかもしれません。
こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。
時代は電気で動くミシン
さてこの足踏みミシンが、気がついたら電気で動くミシン、電動ミシンに変わっていました。
最初の電気で動くミシンは、今ではこの電動ミシンと呼ばれるものです。
性能的には足踏みミシンと同じく、最初のうちは直線縫いがメインでした。
現在電動ミシンと呼ばれるのは、この直線縫いメインの機種です。
その後段々と、刺繍やボタン穴かがりなどの性能がついて、別の言い方をすれば複雑化していったのです。
これが電子ミシンです。
これの登場によって、今まで洋服を縫う時に手縫いで頑張らなくてはならなかった、ボタンホールなどの部分もミシンで縫うことが可能になりました。
小さなお子さんの衣類を縫うのに、お母さんたちから絶大な支持をもらったミシンです。
何しろ小さなお子さんの場合は、サイズがどんどん変わります。
せっせと縫わなければなりませんし、時には刺繍も施したいと思うのが、親心ですね。
そしてコンピューターの一般化で生まれたのが、コンピューターミシンです。
コンピューターで制御されていますので、複雑な作業もこなすことが出来るのです。
2つの大きなタイプの違いも
これらミシンのタイプはまた、家庭用と職業用にも分かれます。
字面で見ると、ミシン自体の能力の違いとも見えますが、大きくは専門用か汎用かの違いと思えば間違いありません。
家庭用ミシンの場合、直線縫いも出来て刺繍も出来てという汎用型です。
しかし職業用のミシンの場合、多くは専門の作業用になります。
例えば、ボタン穴かがりなら家庭用ミシンにもついている機能ですが、職業用工業用の場合それ専門のミシンがあるということです。
一般的に使用するなら、やはり家庭用のミシンのほうが面倒なく気軽に使えるということですね。
特に初心者の場合は、家庭用の電子ミシンがおすすめです。
と言っても昨今では、コンピューターミシンがメインになってきているのも事実です。
このあたり、ちょっと悩みどころですね。
ミシンはどこで購入すれば
失敗しないミシン選びには、やはりミシンの購入場所も選ばなくてはなりません。
今ではネットで、クリックするだけで簡単に購入ができますが、できれば最初はミシン専門店がおすすめです。
スタッフさんに、ミシンの使用目的など話しつつ、どんなミシンが最適かを教えてもらうのです。
これだと相手はプロの目線で考えてくれますので、またそういったスタッフさん自体が自宅で縫い物をする人ですので、ピッタリしたミシンを勧めてくれます。
まあ昔は、こうしてミシンを購入するのが当たり前でした。
今でもこのやり方が最も失敗がありません。
ただ問題としては、この手のミシン専門店が街中から姿を消し始めていることですね。
おすすめとしては、大規模な布地販売店でこうしたレクチャーやミシンの試用をさせてくれるところの利用です。
布地の購入ついでに、ミシンの相談もしてみるのがよろしいですね。
目的意識をはっきりとさせての購入
何よりもまずこれが問題です。
購入したミシンを何に使うのか、そこから決めなくてはなりません。
子供さんの衣服を縫ったり繕ったりするのが目的という人もいます。
一人暮らしを始めるので、一応何かあった場合のためにミシンもと言う人もいます。
また昔から裁縫が趣味ですでにベテランで、そろそろ新しい機種に変更したいという人もいますね。
それぞれ目的別に、縫うもののサイズも種類も違ってきます。
ちょっとなにかの時のために1台と思った場合、あまりに高価なコンピューターミシンを購入しても、宝の持ち腐れになってしまいます。
お子さんの衣服、特に小さなお子さんの縫い物が主流になる場合、機能はオールマイティーに欲しくなりますね。
直線縫いは勿論のこと、アップリケもつけたいし刺繍もしたい、こうなると単純な機能のミシンでは不充分です。
ベテランさんの場合も、なにかに特化して使用するのか、汎用性が大事なのかを把握しておきたいものです。
ちなみにこのベテランさんで、人力の足踏みミシンの愛用者は意外と多いです。
シンプルなだけに丈夫で故障も少なく、劣化しても部品交換は簡単に出来るのが人気のようですね。
どんなところをチェックしておくか
ミシン購入の目的は様々です。
その目的によってチェックポイントも違ってきますが、どれに共通する代表的なものを見ておきましょう。
フットコントローラーのあるなし
今のミシンの場合、足を使わずに手元だけで操作するタイプのものもあります。
しかしこれ、手だけで全て操作するのは、縫っている時にちょっと面倒になります。
右手をタッチパネルの操作に取られてしまうと、左手だけの作業になります。
これはかなり難しいですよね。
フットコントローラーがあれば、両手での作業が可能になります。
この機能、意外と作業効率に関わってきますので、購入前にチェックしておきたいですね。
作業スペースは充分にあるのか
ここで言う作業スペースは、アームと呼ばれる部分のことです。
これが充分に広ければ、作業が格段に楽になります。
また大きなサイズのものを広げて縫うことも可能になります。
これが小さいと、素材が手元にわだかまってしまって、作業がしにくくなることがあります。
小物だけを縫う目的ならともかく、それなりのサイズのものを縫う予定がある場合、アームのサイズにも気をつけてください。
ミシンのサイズや重さにも注意を
このミシンのサイズ、重量も同じくですが。
計算に入れておかないと部屋の邪魔にもなってしまいますので、要チェックです。
と言いますのも、ミシン用の作業スペースがしっかりとあってそこに据え付けの場合はサイズや重量はとくに問題になりません。
しかし使わない時にはしまっておいて、使う時だけ出して使うという人の場合、あまり重くて大きなミシンだとそれだけで出し入れが面倒になってしまいます。
結果、部屋のスペースを占領されるということもあるのです。
常時置くスペースが有っての購入か、出し入れすることになるのかも購入前に決めておいて下さい。
まとめ
ミシンの値段は本当にピンからキリまであります。
どの値段にするか、まあ激安でも構わないかとか、まずそこから選択に入る人もいるでしょう。
しかしやはり最も大事なのは、目的に合わせた能力を持つ機種を選ぶことです。
この時に、流行にだけに流されず、本当に必要な機能があるかどうかも、しっかりと考えて選ぶようにしたいものですね。