家庭用ミシンと言っても種類は様々、さあどれが一番おすすめ?

ミシンと言えば、手縫いより簡単にしかも早く縫えるありがたい機械、と言う答えが返ってきますね。

最も簡単に説明すると、つまりはそういうことです。

家庭に1台あれば、ちょっとほつれたりしたところを縫ったり、お子さんの衣類に刺繍をしたりと、あれこれ活躍してくれます。

しかしミシンを購入しようと思った時、一体どれが一番目的に合うのか種類が多すぎて悩んでしまうのも事実です。



こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。




家庭用以外にもミシンはあります

ミシンのうち一般家庭で使われるのは、家庭用ミシンと呼ばれるものです。

家庭用の他には工業用ミシンがありますが、これは業務用のミシンなので、まず一般には流通していないものです。

しかし厳然として、この業務用ミシンも存在しますので、ネットで検索する時には家庭用ミシンと検索を入れてください。

またこれ以外に、職業用ミシンと呼ばれるものもあります。

これはプロ仕様であることは事実ですが、一般家庭でも使用ができるミシンです。

個人使用の職業用ミシンは、結構使用している人も多いですね。

なのでここでは、家庭用ミシンの範疇に入れておきます。



こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。




家庭用ミシンの種類はいくつくらいある

取り敢えず家庭用のミシンの種類を上げてみますと、足踏みミシン、電動ミシン、電子ミシン、コンピューターミシンに分けられます。

これに職業用ミシンを加えると、代表的な物5種類と言うことになります。

まあ5種類と言っても、それぞれにまた機能の違いや値段的な違いもでてきますので、それこそ選ぶのに迷うくらいの種類がある事になります。

初めてのミシン選びに困ってしまっても、仕方ないですね。

こうなると、昔の足踏みミシンだけだった頃のほうが、面倒がなくてよかったと回顧する人もいないとは限りません。

特に、足踏みミシンからの乗り換えの人にとっては、かなり面倒に感じてしまいますね。

家庭用ミシンのそれぞれの特徴は

大まかに、それぞれの特徴を上げていきます。

お値段によってもそれぞれ、差が出ることもありますので、参考として読んでみてください。

殆ど絶滅危惧種ではある足踏みミシン

かなり根性を入れて探さないと、もしくはリサイクルショップとかで見つかるかもしれない、足踏みミシンです。

若い人は、見たこともないミシンかもしれません。

動きも単純で、ひたすら直線縫いです。

縫い目の設定もできないものがほとんどです。

何やら不便そうに見えますが、実は普通に家庭で使用するなら充分な機能を備えています。

しかも自分の足で踏んで操作するので、速さの調整などこまめに出来ることになります。

また勿論、構造も単純ですので壊れることもあまりありません。

初心者には実はおすすめのミシンがこれなのです。

厚手のものの縫い物ならおまかせの職業用ミシン

厚手のものを縫う予定の多い人の場合、職業用ミシンは大きく貢献してくれるミシンです。

何しろデニムだろうがしっかりと塗ってくれるのが、ありがたいところです。

パワーがあるので、直線縫いならおまかせのミシンです。

逆を言えば、残念ながら直線縫いしか出来ません。

特に洋服を作ることもなく、でも丈を調節したり裾上げしたりするのに使うミシンとしては、薄手のものから厚手のものまで縫えるので大変に便利です。

これもそろそろ減少気味の電動ミシン

足踏みミシンの次に出てきたのが、電動ミシンです。

電気で直接モーターを動かすタイプです。

これも結構単純な構造なのですが、直線縫いに返し縫いくらいの仕事だけはしてくれます。

足元か手元でスピード調節しますが、スピードが早いほどパワーが発揮されます。

つまり、ゆっくり縫うのは苦手、なミシンなのです。

厚手のものとかは不得手ですので、冬物やデニム生地などには向きません。

とは言え、簡単なほつれなどには充分対処できますし、何と言ってもお値段が安いのが魅力です。

基本的な縫い物だけの予定の場合やサブ機として利用したい場合などは、コスパもよく使用ができます。

コスパは良いのにラインアップが少ない電子ミシン

電子回路で制御されているミシンです。

電動ミシンのモーターよりも高性能のモーターが組み込まれていますので、低速にも強く厚手のものも楽に縫うことが出来ます。

コンピューターミシンに比べると、機能は一歩及びませんが、正直家庭用の縫い物ならこのミシンで充分です。

がしかし残念なことにこの電子ミシン、あまりラインアップが豊富ではありません。

と言うか筆者など、電子ミシンというミシンの存在を結構後まで知りませんでした。

コンピューターミシンの普及が早かったせいか、各メーカーがコンピューターミシンに力を入れた結果か、影に隠れてしまったようです。

とは言え、値段もコンピューターミシンよりも安価で、機能も充実していますので探すだけの価値はあります。

そこそこミシンを使用する予定のある人の場合、探して損はありません。

現在の主流はこれコンピューターミシン

コンピューター全盛の昨今、ミシンもコンピューター制御になりました。

所謂ハイテクな機械になったわけです。

足踏みのアナログから、ここまで来たわけですね。

すべてコンピューターで制御されていますので、間違ったことをすればエラーで知らせてくれます。

パソコン操作と同じと考えればいいですね。

初心者でもこの、エラーメッセージが出てくれるので、操作ミスもありません。

糸調子や縫い目の加減も、全てコンピューターがやってくれますので、出来上がりも抜群です。

刺繍機能のついたものだと、仕上がり抜群の刺繍まで簡単に出来上がってくれます。

服を縫うのが大好きな人や、お子さんの服や自分の服を手作りしたいという人には、最適なミシンです。

ただやはり、操作面では結構複雑なこともあり、慣れないと操作が面倒に感じることもあります。

またお値段も、他のミシンに比べると高めなので、よほど使う予定がない場合宝の持ち腐れになる危険もないではありません。

本格的に洋服を縫うなどの場合は、このコンピューターミシンはおすすめですが、ちょっとした繕い程度やズボンの裾上げだけなら、電子ミシンでも充分です。

番外編ですがロックミシン

かがり縫い専用のミシンです。

1本針2本糸の仕様のものから、2本針4本糸のものまであります。

この針が複数のものがあるということからも、他のミシンとは一線を画したミシンといえるのです。

縫いながら布地をカット出来る仕様のものもありますので、慣れた人だとかがりながら服を縫ってしまうことも出来ないではありません。

普通に使用する場合には、布の端をかがるとかがメインです。

また縫い目にゆとりのある縫い方なので、ニットやストレッチ生地の縫い合わせに適しています。

ただしかがり縫いだけで直線縫いは出来ませんので、出来上がった洋服にポケットをつける場合は、普通のミシンが必要になります。

結局初心者はどれを選べばベスト?

自分専用のミシンを購入するのは、やはり何か特別なことがあった時ですね。

お子さんが生まれた、結婚することになった、一人暮らしが決まった、洋裁をやることにした、等様々な理由があっての購入ですね。

なのでここでも、その理由に適したミシンの種類を選ぶことが大事です。

勿論加えて、経済的な問題も把握して選ばなくてはなりません。

学校の家庭科以来ミシンとは縁がなかった、などという完全な初心者の場合は、電動ミシンからはじめて見るのがおすすめです。

まずは直線縫いから、ということですね。

使ってみてもっと本格的に縫い物をしたくなったら、次の段階に進んで電子ミシンやコンピューターミシンの乗り換えを考えてください。

趣味でも縫い物はしていたという人以外の初心者は、要は続けられるかどうかがまず問題です。

電動ミシンなら幸い、数千円で手に入る物もあります。

試用してみてまず、自分がこの後縫い物をしていけるのかどうか、テストしてみてください。

その後、普段の縫い物を手軽にと思ったら電子ミシンを、洋服を縫うのに燃えてしまったらコンピューターミシンをと、乗り換えていくのがおすすめです。

まとめ

洋裁というのは、ミシンなしではかなり手もかかるし時間もかかるものです。

手縫いは貴重な贅沢にありつつある昨今ですが、やはり普段は手早く縫い物は済ませたいものですね。

ミシンがあれば普段の縫い物は格段に楽になります。

とは言え、日常で縫い物をあまりしない人が高価なミシンを購入しても、使いこなせなくてクローゼットの肥やしになることもあります。

ご自分の使用範囲を把握して、ピッタリのミシンを選んでください。