ミシンと一緒に揃えておきたいものは何? ミシン作業で必要になる用品について

初めてミシンを使う人にとって、最初のステップはミシン選びになります。

使う目的や頻度、予算を考えて最適なミシンを選びたいですね。

そして希望に合ったミシンを購入したら、次はその作業で必要となる用品の準備があります。

ミシンの縫製で必要となる用品は、既に持っている裁縫用品で間に合うものもありますから、大袈裟に考える必要はありません。

今回は最低限必要な用品をご紹介しますので、準備の際の参考にしてください。



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ミシン糸の準備をしよう

ミシン作業で必ず必要になるのが、糸の準備です。

どんな糸を準備したらよいのか、詳しくご紹介します。

ミシン専用糸の選び方

ミシンに使う糸は、専用の「ミシン糸」を使用します。

基本的にミシン専用の糸は強度がある糸ですが、糸の素材によって強度に差があります。

ミシン糸の素材は大きく分けると、綿や絹などの天然繊維素材とナイロンやポリエステルなどの合成繊維素材の2種類があります。

強度においては合成繊維の方が強く、耐久性もあるため、ミシンの縫製では合成繊維のミシン糸が広く利用されています。

またミシン糸は糸の太さにも種類があり、布の種類や厚さなどによって使い分けが可能です。

ブロード生地などの普通地を縫う場合は、中間の太さの糸が適しており、普通地用のミシン糸として広く販売されています。

しかしミシン糸を選ぶ場合、生地の特性に合わせて適したものを選んだ方が良い場合もあります。

例えばニット地のように収縮性がある生地には、同じく収縮性がある糸を選びます。

ジーンズのような厚手の生地は、ジーンズ専用のミシン糸がおすすめです。

以上のようにミシン糸は素材や太さや種類が多く、さらに使用する生地によって選び分けが必要になる場合もあるため、迷うことがあるでしょう。

もしミシン糸の購入で不安がある場合は手芸用品の専門店に出掛けて行き、スタッフの方に相談してみる方法がおすすめです。

手芸用品店には種類豊富なミシン糸が揃っており、専門知識があるスタッフの方が、縫い物の内容や使用する生地に合った最適なミシン糸を選んでくれます。

ミシン糸は布の色に合わせて選ぼう

ミシン糸を選ぶ場合は、使用する生地の色に合わせて糸の色を選ぶことが大切です。

よく似た色の糸を選べば縫い目が目立ちにくく、綺麗な仕上がりになります。

縫い目が目立っても問題がない場合は別ですが、洋服や見た目が気になる小物類などは色選びを慎重に行いましょう。

特に注意したいのは通販でミシン糸を購入する場合で、画面上の色と実際の色は異なることが多いので気を付けましょう。

そんなミシン糸の準備にあたっては、作るものに合わせて順番に揃えていく方法がおすすめです。

生地の色は様々にありますから、一般的にはその都度、生地に合った色のミシン糸を揃えていきます。

ミシン専用の裁縫箱などを準備し、ミシン糸も一カ所に保管していくようにすればサッと使えて便利です。



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下糸用のミシン糸を準備しよう

ミシンの縫製では、上糸と下糸の準備が必要です。

購入したミシン糸は、上糸に使います。

そして下糸は購入したミシン糸を使い準備しますので、その方法をご紹介します。

下糸用のミシン糸の準備の方法

縫製する生地に合わせてミシン糸を購入したら、その糸を使って下糸の準備を行います。

下糸の準備はミシン本体にある、ボビンに糸を巻く機能を使って行います。

基本的に上糸と下糸は、同じ糸を使用する必要があります。

糸の素材や太さなど、種類が違う糸を使用してしまうと、綺麗に縫えない可能性がありますから注意しましょう。

ボビンに下糸を巻く方法は、それぞれのミシンの操作方法に従って行います。

糸を巻く量は、その縫製に必要となる下糸の長さ分で大丈夫ですが、最初はどれくらい巻いたら良いのか判断し辛いものです。

途中で足りなくなったら再度まき直しすれば良いのですが、二度手間になりますから、最初は多めに巻いておくとよいでしょう。

ボビンに巻いた下糸の保管について

ボビンに巻いた下糸が残った場合は、そのまま保管しておきましょう。

次に同じ色のミシン糸を使う場合に、すぐに使用できるので便利です。

特に使用することが多い黒や白色の下糸は、最初に多めに巻いておくと良いでしょう。

ミシンの縫製では生地の色に合わせてミシン糸をその都度準備することが多いため、色数は徐々に増えていきます。

ボビンに巻いた下糸も上糸と同様、すぐに取り出せる状態にしておくとサツと使えて助かりますから、同じ裁縫箱に整理して保管しておきましょう。

ミシンで手作りすることが多くなりそうな場合は、上糸や下糸がすっきり収納できるタイプの裁縫箱がおすすめです。

糸や布を切るためのハサミ類の準備をしよう

縫製に際しては、必ず布や糸を切る作業が発生します。

それらの作業に必要な、ハサミ類をご紹介します。

糸を切るハサミと布を切るハサミを準備

縫製に際しては、布を切ったり糸を切ったりする作業が必要です。

それぞれの作業に適したハサミがありますから、準備しておきましょう。

布を切るのに適しているのが、大きめのサイズの布切りバサミです。

紙を切る一般的なハサミと比較して布が切りやすい刃先になっており、大きいサイズなのでまっすぐ綺麗に裁断できます。

糸を切るハサミは家庭にある一般的なハサミでも代用できますが、小型サイズの糸切りバサミがあると、ミシン糸の糸切りにサッと使えるのでおすすめです。

家庭科の授業で使用した布切りバサミや糸切りバサミがある方は、それを利用するのも良いでしょう。

糸をほどく際に使う「リッパー」があると便利

ミシン作業でぜひ準備しておきたい用品のひとつに、リッパーがあります。

これは縫い目をほどく際に利用する小型の用品で、尖った刃先を縫い目に入れて手早く綺麗にほどくことが可能です。

リッパーを利用するシーンは、ミシンの縫製で失敗した際のやり直し作業や、リメイクの際などに縫い目をほどく作業で利用します。

リッパーはミシンの付属品として付いている場合もありますが、手芸用品店などで揃えることが可能です。

ミシン作業では縫い目をほどく作業も意外と多いため、リッパーはぜひ揃えておきたいグッズです。

その他、ミシンの縫製に準備しておきたい用品について

ミシンの作業で準備しておきたい、その他の用品をご紹介します。

布に印をつけるための手芸用品「チャコペン」を準備

ミシンで小物や洋服などを作る場合、布をサイズに合わせて裁断していきます。

そのような作業では、定規で測って切り取る線や、縫い代などの線を入れる作業が発生します。

その際の印づけに使用するグッズが、チャコペンです。

つけた印は水で消えたり、自然に消えたりするため跡は残りません。

現在販売されているチャコペンは色々な種類があり、水性のペンタイプのものもあれば、色鉛筆のような削るタイプのものもあります。

また昔は主流だった、三角形の硬いチョークのようなチャコもあります。

いずれも布に印をつける用途で使えるため、使いやすさや好みで選べます。

水性のペンタイプの場合、消え方に違いがあったり、アイロンでも消えるタイプなど色々な種類がありますから、使用方法をよく確認して適したものを選びましょう。

その他、「まち針」「定規」「ひも通し」も準備しておこう

その他、ミシンを使って小物や洋服などを作る場合に必ず利用する用品として、まち針と定規とひも通しがあります。

まち針、ひも通しは手縫いの際にも必要になる手芸用品として、既に持っている方も多いと思います。

定規は普段使いのものでも大丈夫ですが、洋服を作る際などは専用の長い定規があると便利です。

まち針は布の端処理で留める際に使用したり、型紙を布に押さえておく際などに使用します。

定規は、布のサイズを図る際や線をひく際に使用します。

ひも通しは、巾着袋などのひもを通す際やゴムを通す際に使用します。

これらの用品はミシン作業で必要となるものなので、糸などと一緒に裁縫箱に準備しておきましょう。

その他、作るものによって適宜必要なグッズが発生しますから、それらもまとめて収納し、ミシン作業時にはすぐに取り出せるようにしておきたいですね。

まとめ

今回はミシンの購入とともに、ミシン作業で必要となる準備しておきたい用品をご紹介しました。

必ず必要になる物ばかりなので、手持ちのもので代用するか、買い揃えておきましょう。

そして糸類やハサミ類などミシン作業で利用する用品は、一つの裁縫箱にまとめておくと、すぐに取り出せるので便利です。

ミシンの購入と同時に、必要な用品や専用の裁縫箱も検討してみましょう。