ハンディミシンは手軽に使いやすいミシンなのかどうかについて
ミシンというと作業台や机に固定をして使うというイメージが強いです。
しかし、世の中にはハンディミシンというものもあります。
少し大きなホッチキス、あるいはヘアアイロンの用な外見で、名前の通り、片手で握ってミシンをかけることが出来ます。
小型であることが最大のメリットですが、普通のミシンと全く同じ機能をもっているというわけではありません。
こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。
ハンディミシンという小型のミシン
現代でミシンといえば、それなりの大きさがあり、机や作業台に固定をして、布地を両手で支えて操作するというイメージが強いです。
しかし、ハンディミシンというものもあります。
文字通り、片手で操作をします。
大きさも小型で、少し大型のホッチキス、あるいはヘアアイロンのような雰囲気の外見です。
ホッチキスのように布をはさむようにして縫い合わせていきます。
こちらの記事でもおすすめミシン製品を紹介していますので参考にして下さい。
ハンディミシンの仕組み
普通のミシンは上糸と下糸があり、交互に縫うことによって生地を縫い合わせていきます。
しかし、ハンディミシンの糸はウエイトの一本のみです。
下糸はありません。
この一本の糸でどのように縫い合わせるかというと、チェーンステッチという縫い方になります。
上から見ると、普通のミシンと同じように一本の線のように見えますが、裏から見るとチェーンのような形になっています。
ハンディミシンのメリット
ハンディミシンにはさまざまなメリットがあります。
価格が安い
普通のミシンは1万円以下のものはほとんどありませんが、ハンディミシンの価格帯は千円から4千円くらいが主流です。
まれに数百円くらいのものもあります。
場所を取らない
ハンディミシンはとても小型なので収納場所に悩む必要はありません。
持ち運びができる
ハンディミシンは小型でしかもそれほど重くないので簡単に外出先に持っていくことが出来ます。
どこでも作業ができる
ハンディミシンは固定する必要がないので、どんな場所にある布も縫うことが出来ます。
たとえばカーテンならば、外さずに縫うことが出来ます。
簡単に外すことが出来る
ハンディミシンは上糸一本だけで縫っているので、失敗してしまったときに簡単に布を外すことが出来ます。
そのほかにも仮縫いの時に使うのもおすすめです。
ハンディミシンのデメリット
ハンディミシンにはメリットも多いですが、デメリットや注意点もあります。
人によっては手縫いの方がマシだと言う人もいます。
まっすぐに縫いにくい
普通のミシンは両手で布を持って操作をしますが、ハンディミシンはどうしても片手でミシンを持ち、片手で布を持つという形で操作をすることになります。
片手では布をしっかりと動かすことが出来ず、まっすぐに縫いたくても縫えなくなってしまいやすいです。
ほつれやすい
ハンディミシンは一本だけの糸で縫うだけでなく、折り返し操作もしにくいです。
簡単に外すことが出来る一方で、意図しなくても縫ったところがすぐにほつれてしまうこともあります。
ハンディミシンを使う時のコツ
ハンディミシンを使う時にはミシンを動かすのではなく、布を動かすのかコツです。
布を動かすときも引っ張り過ぎてしまうとチェーンステッチが乱れてしまい、ほつれやすくなってしまうので、無理のない布送りが大切です。
ハンディミシンはミシンの代わりにはならない
ハンディミシンはあくまでミシンや手縫いの補助的な道具としてとらえるようにしましょう。
ミシンを買う予算が無かったり、ミシンを置く場所がなかったりするといった理由でハンディミシンを購入するのはあまりおすすめではありません。
ハンディミシンではミシンと同じよう、あるいはそれ以上の仕上がりを期待することはできません。
仮縫いをスピーディーにしたい、とりあえず縫い合わせることが出来ればいい、という場合にはとてもおすすめですが、ミシンの代わりを期待するのは無理です。
子どもの玩具にも向きません
ハンディミシンは小型で軽く、また、価格も安いのでハンドクラフトに興味のある子どものために購入をしようかと考える人もいるかもしれません。
しかし、これもあまりおすすめではありません。
ハンディミシンは針が飛び出ているので、扱いには注意をしなければなりません。
チープな見た目や値段だからといって子どもの玩具に向いているとは言えません。
子ども用のミシンや裁縫の玩具は他にも多くあるので、そちらを検討したほうが良いでしょう。
裁縫初心者こそちゃんとしたミシンを
裁縫初心者は、自分は裁縫の腕が未熟だから高価なミシンを購入するのは勿体ないと考えがちです。
しかし、実際には逆です。
高価なミシンほど裁縫の未熟さを補ってくれる性能が兼ね備えられているのです。
自分は裁縫初心者だから安くて小さくてシンプルなハンディミシンで充分だろうと購入するとかえって扱いきれずに困ってしまうというパターンに陥りやすいです。
ハンディミシンに過度な期待はしないで
ハンディミシンは普通のミシンのようには縫えません。
テレビやメディアなどで紹介されるとすごいもののように思えるかもしれませんが、あまり期待し過ぎないようにしましょう。
4銭円のハンディミシンで現在のミシンと同様の機能があるのならば、現在のミシンはすでに骨董品になっているはずです。
興味がある、使えなくて元々という気持ちで購入をするようにしましょう。
雑巾を縫ったり、衣服のほつれ、ズボンの裾上げ程度ならばそれなりに活躍をしてくれるでしょう。
ミシンを購入したくない場合は
普通のミシンを購入するには予算やスペースの都合でためらいがあるけれど、ミシンが無いと度々困るという人もいるかもしれません。
しかし、ミシンを購入しなくても工夫次第で乗り切れることは多いです。
特に、裁縫が好きではないけれど、縫物をする必要があるという人には以下の方法がおすすめです。
布用接着剤
布と布をくっつける接着剤があります。
紙と紙を糊でくっつけるのと同じ要領で使います。
普通の手提げかばんを作ったり、ズボンの裾を上げたりする程度ならばとても簡単な作業で完了をします。
購入する
雑巾や手提げかばん、弁当箱入れ、靴入れなどは普通に売っています。
手作り風のものも多いです。
量産品のものは柄を選ぶことが出来ませんが、オーダーメイドで頼むこともできます。
自力でやって失敗して材料を買い直すよりも安く上がることも多いです。
ミシンをレンタルする
ミシンは必ずしも購入しなければならないというわけではありません。
ミシンを借りることもできます。
ミシンを実際に買うよりもはるかに安い値段で、なかなか買えないような高価なミシンを使うことも可能です。
ミシンをレンタルする場合、自分がミシンのある場所に出向く場合と、自宅にミシンを届けてくれる場合があります。
自分がミシンのある場所に出向く場合は営業時間による制限がありますが、ミシンの使い方が分からなくなったり、トラブルが起きてしまったりした場合、すぐにスタッフに相談をすることが出来るのがメリットです。
一方、ミシンを自宅に届けてもらう場合、夜でも朝でも好きな時に作業ができます。
まとめ
ハンディミシンは小型で安く、片手で操作ができる小回りの効くミシンと言えます。
しかし、ハンディミシンは一本の糸で縫うのと、片手で操作をしなければならないと言う理由で、仕上がりが普通のミシンと同じというわけにはいきません。
ハンディミシンは普通のミシンの代わりとして購入するのはあまりおすすめできません。
しかし、とりあえず縫い合わせたい時には活躍してくれるでしょう。